超音波エコー検査(腹部・頸動脈・甲状腺・乳腺)

人の耳に聞こえない周波数の高い音波(超音波)を、身体の表面から目的の臓器・血管壁・目的部位に向けて当て、その反射(エコー)を利用して、身体の中の臓器等を映像化して表す検査です。

検査の所要時間は、約10~15分ぐらいです。ベッドの上で仰向けに寝ていただきます。超音波を通りやすくするために、検査部位にゼリーを塗ります。そこへプローブ(超音波を出しエコーを受信する小さな装置)をあてて検査をしますので、痛みはありません。

(注)腹部エコーについては、原則絶食状態で行います。

 

腹部エコーでわかること

主に臓器の「がん」を見つける検査です。

臓器(肝臓・胆のう・脾臓・膵臓・腎臓・膀胱・子宮体部・卵巣)の良悪性の腫瘤やびまん性疾患の有無がわかります。

がんだけでなく、脂肪肝、肝硬変、胆石、胆のうポリープ、腎・尿管結石、水腎症、のう胞などを検査できます。

さらに、膀胱(膀胱炎、腫瘍など)、子宮体部/卵巣(筋腫・腫瘍など)、前立腺肥大、腹部大動脈瘤、急性胃腸炎などがわかります。 

頸動脈エコー検査でわかること

頸動脈は、動脈硬化を観察しやすい血管です。動脈硬化が進むと、血管壁の肥厚や硬化により、血液の流れが悪くなります。超音波をあてて観察することでプラークの有無や状態、血管の狭窄など動脈硬化の進み具合が判定できます。特に、動脈硬化を起こす疾患(高血圧・糖尿病・高脂血症など)のある方、または家族歴のある方、ヘビースモーカーの方にお勧めします。

(注)プラークとは、血管の内壁に脂質などがたまり、その部分が盛り上がっている状態です。

(注)食事の制限はありません。検査前は、食事・水分・薬は摂っていただいて構いません。

甲状腺エコー検査でわかること

甲状腺の大きさ、橋本病、バセドウ病、甲状腺がん、腺腫様甲状腺腫などを見つけるのにエコーが一番すぐれています。また頸部リンパ節の腫大の有無などもわかります。

乳腺エコー検査でわかること

乳腺エコーは、乳腺症をはじめ乳腺の状態はもちろん、乳がんなどのしこりの有無、そのしこりの内部性状などが分かります。視触診やマンモグラフィーではわかりづらい正常乳腺内に隠れたしこりの発見に適しています。

乳腺エコーで見つかる乳がんが、マンモグラフィーではわかりづらいこともありますが、その逆もあります。マンモグラフィーは検診として有用ですが、より正確に診断するためにはマンモグラフィーと乳腺エコーの併用をお勧めします。

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